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Beautiful crime

当ブログは個人が運営するディシディアFFやCCFFを中心とした二次創作サイトになります。それらに嫌悪を覚える方の閲覧はご遠慮願います。荒らし、中傷、無断転載は禁止となりますので、よろしくお願い致します。

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My Fair Lady

どうもです。

どの話から上げるか悩んだのですが、とりあえず管理にの欲望を前面に押し出したこれにすることにしました。

シリーズカテゴリを作りましたが、そんなに話数が多くなるかは謎です。

誰とくっつくかなんてさっぱり考えていません。

この話はとにかく、

ティナたんを可愛がりたい、綺麗にしたい

を前面に押し出している内容で、本当にただそれだけの話です。

1話完結型の予定ですが、この話自体が謎を解いていないのでうーむ。

CP希望だった方はごめんなさい。

それでも良いという方はどうぞ~


注意
※若干パラレル入っていますが、今回それについての説明はありません。

パラレル色は薄めですが、パラレルが嫌な方はご注意ください。

それではどうぞ~





――――――――――――――――――――――――――――――――――




いつもは結い上げている髪を下ろして、ティナは用意されていたサテン地の紺色した細いカチューシャをさした。
カチューシャは同じく紺の石で縁取られ、拳ほどもある大きな青い薔薇のコサージュがついており、ティナの淡い金の髪によく映える。
ティナは手紙を開き、もう一度文面をよく確認し、眉をひそめた。
手紙にはティナがしたことのない、化粧というもののやり方が細かく丁寧に記載されていたのだが、ティナはどうしてもその通りにやっても上手くできる自信がない。
鏡台の上でオブジェのように輝く真新しい化粧品達。
そのまぶしさは、なぜかティナの胸をざわつかせ、気後れさせる。
化粧を知らないわけではない。故郷で共に戦った仲間、セリスがしていた。
それを横から眺め、見ているのがわけもなく好きだった。
ティナもすれば良いのにと誘われたが、セリスのように上手くできる自信が無いため、丁重に辞退させてもらった。
まさか、自分が本当に化粧をする日が来るなんてティナ自身想像したことがなかった。
まるで宝石箱のように美しい化粧道具を見つめ、ティナはため息をつく。
ふと視界の端に、銀に煌くなにかが映った。
口紅だ。
キャップをあけるとオレンジ色をしたスティックが顔を覗かせる。
これは知っている。
セリスがいつも化粧の最後の仕上げに唇に塗っていたものだ。
赤いそれはセリスの白い肌を際立たせ、顔に鮮やかな華を咲かせていた。
これだけならできるかもしれない。
ティナはおそるおそるといった感じで、セリスがしていたのと同じように唇に塗ってみた。
オレンジだったのに、唇に乗せるとそれは不思議とピンク色をしていた。
百日紅の花に似た色だった。
鏡で自分の顔をまじまじと見つめ、今度は少しはなれて様子をうかがってみる。
心なしか、いつもより顔色が良く、綺麗になった気がした。
口元に自然と笑みが浮かぶ。
ティナは鏡台に置いた手紙を取り、さらに文面を読み進める。
手紙には、今着ているドレスと一緒に届けられたもう一つの箱を開けるようにと指示されていた。
贈り物を開ける瞬間はなぜだか、ワクワクする。
あまり人から贈り物を受け取った事がないから、ティナには尚更嬉しい。
リボンを外してそっと蓋を開くと、そこには紺色の可愛らしいピンヒールが入っていた。ゆっくりと手に取って、そっと目より上の位置に掲げ、まじまじと見つめた。
今日はこんなことばかりしている、とティナは思った。
ドレスしかり、化粧道具しかり。プレゼントの箱をあけ、こうやって贈られてきたものをときめく胸とともに見つめて。
ピンヒールはカチューシャと同じく、青い薔薇のコサージュが靴の中央に飾られていた。
ドレスも、アクセサリーも青一色なのだから、今日のコンセプトは「青」なのだろう。
ティナは普段使用しているブーツから、それに履き替え最後の確認とばかりに姿見の前に立つ。慣れない靴に思わず身体がよろけたが、すぐにコツをつかめた。
鏡に映る自分。
いつもと違う自分に少し戸惑って、それ以上に何故か気分が高揚した。
いつもの、戦闘の為の、旅をする為だけの格好ではなく、ただただ自分を美しく飾るための装い。
したことがないから、胸がドキドキする。
おろしたままの長い髪は緩やかなウェーブを描いて金の波のように背中に流されたまま。
青いワンピース型のドレスは、腰がしっかりと絞られている。胸元と背中が少し広く開いていたが、大きな青い薔薇と黒いリボンで露出が激しくならないよう緻密に計算されていた。袖の無い、胸元から始まるドレスだったため、二の腕までを覆う長い黒の手袋がついていた。スカートの丈が長いものではなく、膝下で動きやすい物なのが嬉しかった。
黒いリボンと青い石がはめ込まれたチョーカーがティナの白い肌を際だたせ、光輝やくようだった。
これは誰なのだろう。
高鳴る胸を押さえるように、手を胸にあてる。
鏡に映る女性は、自分の知らない女性だ。今まで鏡の向こうに、こんな人物を見たことなどない。限りなく自分の顔に近い、知らないひと。きれいなひと。
そっと自分の頬に触れれば、鏡の向こうの女性も同じような仕種をする。
あぁ、これはわたしなのだ。
知覚すると同時に、なぜだか恥ずかしくなる。でも胸が弾む。
見たことが無い自分に戸惑いつつ、新たに知る自分の変化がなぜか嬉しい。
ふと、部屋に控えめなノックが響く。
手紙に記されていたように、迎えが来たのだ。
ティナはドレスと一緒に入っていた肩掛けとバックを掴み、慌てて扉を開ける。
「………。」
ティナは目をゆっくりと瞬いた。
扉を開いたその先には、スコールが立っていた。
普段着ている、ティナお気に入りのもこもこがついたジャケットではなく、見たことの無い服装をして。
生地の良さが伺える黒いジャケットに黒の蝶ネクタイ、黒のスラックスと至ってシンプルだったが、ごてごて飾り立てるより洗練された美しさがあった。
髪もいつもより整えているようで、すっきりして見え、スコールの鋭利な美貌を際だたせていた。
ティナが目を瞬かせていつもと違うスコールを見つめているように、スコールもいつもと違うティナを食い入るように見つめていた。
お互い言葉もないまま見つめ合い、ふと同時に我にかえる。言葉もないまま視線が合って、なぜか口から笑みがこぼれた。
「こんばんは、スコール。迎えに来てくれたの?」
首を傾げて問えば、スコールは無言のままうなずいた。心なしか、少し頬が赤い。
「手紙に、そう指示があったから」
スコールはそう言って手紙をかざした。上質の白い封筒に赤い封蝋。その紋章はティナのところにきたものと同じだった。
「今日の手紙はいつもと違ってなんだか謎めいているね。不思議な感じ……」
「みたいだな…朝からバッツやティーダが大きな声で手紙のことを騒いでいた。」
にぎやかしの三人のその様が容易に想像でき、ティナはクスクスと笑った。
その様子にスコールは軽く目を開く。
パーティーといういつもと違う状況のせいか、ティナはいつもより陽気で明るく、まぶしい。
表には見せないように、あるいは仕方がわからないのかもしれないけれど、きっとはしゃいでいるのだろう。
まだ出会って日は浅いが、女神に選ばれた戦士の中で唯一の女性の為、無意識に気をかけ、観察してしまう。
スコールが見た限り、ティナは思慮深く大人しい女性だった。
滅多に感情を表に出すこと無い。微笑みもひかえめで、道の脇にひっそりと咲く勿忘草のように儚げだった。
それなのに今日は、とても楽しげだ。
普通の女性のはしゃぐそれとは比べものにならないが、控えめにはしゃぐ姿が、とてもかわいらしかった。
スコールは無言で腕を差し出した。
ティナがその仕種に、きょとん、と顔をあげる。どういう意味なのか、わからないようだった。
スコールは無言のまま、ティナの腕を自分のそれに絡ませた。ティナが大きな瞳を見開いて見上げてくる。
その顔にはわかりやすいほど「何故?」と書いてあって、スコールは思わずふきだした。
「スコール?」
突然笑い出したスコールに、ティナは困った。先ほどから腕を組まれたり、笑われたり、わからないことづくしだ。
「あんたを会場までエスコートする役らしいから、俺は」
エスコートするときは腕を組むのだと、スコールが言った。
そういうしきたりなのかと、ティナは納得した。
「じゃあ、行くか」
ティナは微笑んでうなずく。

愛しい平和と秩序の女神が用意してくれた、催し。
9人にそれぞれ服や装飾品、役割まで用意して。
手の込んだそれに、胸が高鳴る。
一体何が起こるのか。
期待と不安を胸に宿しながら、ティナはスコールと連れ立って一歩を踏み出した。



My Fair Lady

愛しくて可愛い貴方に、愛を込めて。



ティナはその部屋におそるおそる足を踏み入れ、静かに扉を閉めた。
そうしてもう一度振り返り、自分にしつらえられた部屋を見回した。
瀟洒な部屋だった。部屋の壁は淡いピンク色、以前セッツァーに見せてもらった桜貝のような色で統一されており、白いレースのカーテンがよく映える。タンスや本棚などの調度品は古い物だったが、よく手入れがされていた。精巧な細工模様がほどこされており使うものの目を楽しませるそれは、アンティーク家具というのが目に見てとれた。
ベッドに腰をかけてみれば、身体が沈むほどふかふかでティナは驚いた。ベッドカバーには繊細なレース編みがほどこされており、枕元にはラベンダーの匂いがするポプリが置かれている。
テーブルには白い花のブーケが飾られ、その隣に置いてあった円形の色とりどりの宝石で縁取られた陶器の小物入れを開けるとチョコレート菓子がたっぷりと入っていた。
他にも、お茶を入れるため用の可愛らしいミニキッチンとバスルームがあり、ティナは特にバスルームに驚いた。
コスモスの館には最上階に大浴場があり、皆が一緒にそれを使用するのだと思っていたが、ティナの部屋にはシャワーも完備された猫足バスタブのお風呂がついていた。
シャンプーやリンスもきちんと用意されており、バスソルトや入浴剤も常備されていた。
こういった類のものをティナが使ったことが無いと知ってか知らずか、きちんと使い方や効能が記された説明書も置かれてある。
生まれてこの方、お洒落や女性らしいものに無縁だった。
周りの女性たちのように美しくなる方法も知らないし、しようと思ったこともない。
あこがれたことはもちろんあるけれど、自分には縁遠く不要なものだと、心のどこかで思っていた。
だが、今。こんな風に当たり前のように誂えられると、自分も女の子らしいことをしても良いのだと言ってもらえているようで嬉しい。
けれどその反面、正直くすぐったくて戸惑う。
この世界を守るため選ばれし戦士達。休めるようにとあてがわれたコスモスの館に皆でやってくると、そこには女神からの手紙とこの館の説明書が置いてあった。
手紙は戦士達一人一通ずつ宛がわれており、女神からの励ましの言葉と祝福、そして使うべき部屋が記されていた。
指示されたティナの部屋は二階の奥、この可愛らしい部屋だった。
おそらく、各自に見合った部屋が用意されているのだろう。
ティナはバスルームの点検を終え、居住スペースに戻ると、テーブルの上に先ほどまで無かった手紙と、花の装飾が施された銀のペーパーナイフが置いてあった。
不思議に思い首を傾げつつ、手紙を手に取ってみる。
裏返して見ると、先ほど受け取った手紙と同じ赤い封蝋が施されている。
どうやらこれは、コスモスからの手紙らしい。
脇に置いてあったナイフを使ってあけると、そこにはコスモスからのメッセージが記されていた。

「親愛なるティナへ

私が用意した部屋は気に入っていただけたかしら?

可愛らしいあなたに似合うような部屋を用意したつもりなので、喜んでいただけると大変嬉しいです。

むさくるしい男所帯の中であなたが快適にすごせるように、これから毎日、私から貴方に贈り物をさせて頂きます。

どうぞ躊躇などせずに、受け取ってくださいね。

そして今、クローゼットにはあなたの寝巻きと、ワンピースが一着、靴が一足入っています。
宝石の類もそうです。
今夜のディナーには、どうぞそれを着て皆で食事を取ってくださいね。

ここでの生活を、ただ世界を守る戦士として闘うだけのものではなく、貴方が素敵なレディになる為の練習の場になればと思っています。

その為に個性豊かな9人の男性を選んだのですから

ここでの生活を、どうぞ楽しんでください


コスモス」



読み終え、ティナは手紙をそっとテーブルに置いた。
そしてクローゼットを開いてみる。そこには可愛らしい白のワンピースと、同じく可愛らしい白い靴が置いてあった。
ティナはおそるおそるワンピースに触れて見た。
さらりとした、手触りのよい上質の生地。繊細なレースのリボンが胸元を飾っている。
こんな洋服、着たことがない。
こういった類の服は、遠くから眺めるだけで心を満たしてくれるものだった。
戦に疲れて帰った後、月明かりの下ひっそりと咲く花のように。
素敵だと思うドレスや、綺麗だと思う靴はそういったもの。
目にするだけでいい。袖を通すなんてとんでもない。せっかくの美しいものを台無しにしてしまう気がした。
そういったことは、それが似合う人たちだけに許されること。
天使のようにあこがれて、あこがれて終わらせる夢のようなものなのだと。
「貴方が素敵なレディになる為の」
そんなことが、できるのだろうか。自分も、故郷にいた女性たちと同じように、可愛らしく、美しくなることが、できるのだろうか。

ティナはそのまま動くこともできず、そのままじっとワンピースを見つめていた。
今までとは違う何か。
今までの生活を一変させ、全てをさらっていく嵐の音を耳の真奥で聞いた気がした。






だから、ティナたんを可愛くしたいだけの話なんですって。

もし続くとしたら男性メンツをからめて、ティナたんが一人前のレディになる為のサクセスストーリになるだけだと思います。
それなんて育成シュミレーションゲームみたいな。

管理人だけが楽しい話かもです(笑い)


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