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Beautiful crime

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お父さん【5×6】ティナ祭り⑥

こんばんは~。

ティナ祭り第1弾、【ティナで10題】

お題はdevil+angel様からお借り致しました。

6/5の本日は、バツティナでございます。

私の中でバッツは不可能を可能にしてしまうイメージです。

明るく笑いながら、とんでもないことをやってのけてしまいそうな。

誰よりもヒーローなイメージ。

バッツなら、ティナを一人にすることはないのだろうな……となんとなく思えてしまう感じです。

その代わり負の方向にベクトルを向けると、とんでもなく暗くなりそうなのも彼ですが。

それでは、バツティナ(に多分なってる)よろしければどうぞ~










精悍な顔つきで、瞳は地平線よりも彼方を見つめて。
たくましい腕も、詩人の言葉より美しい大きな夢も、全て憧れの対象。
いつか、そんな大人になってみせるさ。
あんた、みたいな、ね。
そう、墓前に誓いを立てた。






お父さん







「早くお父さんになりたいなぁ」
ぽつりと零れ落ちた言葉に、ティナは顔をあげそれを発した当人を見ようとしたけれど。
後ろからがっちりと抱きかかえられていて、うまく見ることができなかった。
バッツの手がしっかりと腰に回され、背中にはバッツの体温が伝わってくる。
バッツはティナの肩に顎を乗せ、調子はずれの鼻歌にあわせたままティナごと揺れる。
「バッツ、お父さんになりたいの…?」
されるがままになりながらティナが問えば、バッツは大きくうなずいた。
「うん、なりたい。」
それにティナは困ったように眉を寄せ、うつむいた。胸にちくりとせまる痛み。
聡いバッツに気づかれないように、ゆっくりと息を吐く。
ティナは、子供が産めない。
理由はわからないが、そういう風にできている。
幻獣と人の間に生まれた自分には、生殖機能が無かった。
昔はそれで良いと思っていた。自分のような存在をこれ以上増やしたくなかったから。
けれど…。
胸の奥底の深い場所が、いくつもの痛みを上げ始める。
好きな人が、バッツを好きになってから。
それを哀しいと思う自分がいることにも気づいていて、相反する感情に途方にくれることが増えた。
こういう、バッツの発言を聞くたびに。
ティナの思考が暗く深く潜り始めたとき。
「ティーナ!」
ふにっと頬をつままれる。
びっくりして見れば、バッツが大きな瞳をきらきらさせ、肩越しに見ていた。
その表情は悪戯少年そのもの。
年齢からは想像つかない幼さに、ティナは思わず笑ってしまう。
「何、考えていたの?」
甘える猫のように、頬をすりよせてくるバッツを軽く手で諌めながらティナは首を振る。
そして別のことを聞いた。
「何も。バッツは、どんなお父さんになりたいの?」
「俺は親父みたいな親父になりたい!」
くすくすと笑うティナに、バッツはさらに嬉しそうに笑う。
「ティナの子供達はどんな子?」
「え…?」
「孤児院をお手伝いしていたんだろ?ティナママーって呼ばれてたっていってたよな?」
自分の世界にいた子供たちのことだと気づき、ティナは微笑む。
あたたかな場所。あたたかな家族。あそこで培ったやさしい記憶がティナに愛情を教え、強くしてくれた。
あの場所を思うだけで、胸が柔らかな光で満たされてゆく。
「みんな、かわいくていい子達なの。一人おませな男の子がいて、好きな女の子をいじめちゃったりしていて。」
「お~かわいいな!」
バッツは話を聞いたまま、後ろから抱いていたティナを今度は正面を向いて抱き合うように、抱えなおす。もちろんティナを膝にのせたままで。
「じゃぁ、俺が一緒にティナの世界に行ったら、やっぱりお父さんて呼んでもらえるよな!」
「え……?」
「え?だってそうだろ?この戦いが終わったら、ティナの世界に俺が行くか、ティナが俺の世界に来るしかないだろ?離れたくないし。」
あっさりと言うバッツに、ティナは何度も目を瞬かせる。
話が飛躍しすぎて、頭が真っ白になる感覚。突然のことにどういえばよいのかわからない。
「でもティナはたくさんの子供がいるから、俺がティナの世界に行くしかないと思うんだよな~。お父さんになれるし」
「バッツ……」
「なに?」
「いいの……?」
「何が?」
きょとん、とバッツが問い返す。何か変なこと言った?と。
本当に当たり前のように、そんな風に言うから、ティナの瞳に涙がたまっていく。
「だって…、わたしたち……」
「離さないよ」
ティナが言う前に、バッツが言った。
普段の、皆を楽しませる軽い響きのものではなくて、意思がこもった強い言葉。
その響きに涙がこぼれる。
「ぜったい離さない。別れない。もしはなればなれになったとしたって、絶対に見つける。探し出す。」
まっすぐな瞳。まっすぐな言葉。ゆらがない、ただひとつの決意。
それは世界の理を根底から変えるに値するものだったけれど。
「だから、俺をお父さんにしてね?」
女性よりも女性らしい聖騎士をまねたようなしぐさで、バッツが小首を傾げる。
ティナは泣きながらうなずいて、その胸に顔を押しあてた。







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